デジタルサブバッテリーチャージャー(DVSR)
デジタルDVSRは従来のVSRをさらに進化させたもので、
コックピットなどの離れた場所で作動状況が確認できるLED端子を装備しています。
サブバッテリーの電圧も感知しており、従来のデュアルタイプの機能をも合わせ持っています。
また従来のVSRでは常時微量の電気を消費していましたが、
DVSRではイグニッションキーやスイッチに配線することでそれを完全にカットする事ができます。
またDVSRが自ら電圧を感知して12V/24Vどちらにも対応します。
従来のVSR710-125A 12Vシングル、710-125A 12Vデュアル、710-100A 24Vデュアルに代わる新製品です。
最大電流:140Amp
【製品特徴】
近年発電機を搭載していない小型ボートにも多くの電装品
(GPS、魚探、ビルジ、ホーン、ワイパー、ブロアー、航海灯、デッキライト等)が使われるようになり、
電装品を使うことでエンジン始動時にバッテリーの容量不足でスターターモーターが回らないというトラブルをよく見かけます。
このトラブルはエンジン始動用のメインバッテリーと電装品用のアクセサリーバッテリーを2台搭載することで解消できます。
しかし、ただ2台搭載しただけではメインバッテリーはエンジンのオルタネーターより充電されますが
アクセサリーバッテリーは充電されません。また並列にメインバッテリーとアクセサリーバッテリーを接続した場合は、
メインバッテリー、アクセサリーバッテリーとも充電はされますがバッテリー同士がつながっているため、
アクセサリーバッテリーから電装品の電源を取っていてもメインバッテリーからも電気を消費してしまいます。
理想は、メインバッテリーとアクセサリーバッテリーがお互いに独立しており、
充電はエンジン始動用のメインバッテリー優先でエンジンのオルタネーターから充電され、
メインバッテリーがほぼ満充電になったらアクセサリーバッテリーが自動的に充電されることです。
その際2台のバッテリーを同時に充電できるVSR(ボルテージセンシティブリレー)が非常に有効です。
●簡単な取り付け
●オルタネーターとの配線不要、VSRを介してバッテリー同士をつなぐだけ
●逆流防止
●メインバッテリーからアクセサリーバッテリーへの電気の逆流をカット
●メインバッテリーの充電優先
●メインバッテリーの充電が優先で行われ、メインバッテリーの電圧が13.7Vになるとサブバッテリーを充電します
●コンパクト
●非常にコンパクトで熱放射板などはなく、どこにでも取り付けできます
【デジタルサブバッテリーチャージャーの配線】
〖基本配線〗
配線を解り易く説明する為に、最も基本的な配線を下記に示します。
この配線は最も基本的なもので、サブバッテリーチャージャー自体、常時微量の電流を消費
(車の時計と同じくらいの0.01Amp/h)しますので、長時間エンジンを始動しない場合は、
メインバッテリーのプラス端子を外しておくか、サブバッテリーチャージャー裏側の赤い線を
イグニッションに接続する必要があります。
※配線はなるべく短くして下さい。
①サブバッテリーチャージャーとメインバッテリーを8mm²の電線で配線します。
②サブバッテリーチャージャーとサブバッテリーを8mm²の電線で配線します。
③サブバッテリーチャージャーの黒い線(アース線)をメインバッテリーのマイナスへ
1mm²の電線で配線します。
④メンバッテリーとサブバッテリーのマイナス同士をエンジンのマイナス配線と同等の電線で配線します。
⑤サブバッテリーチャージャー裏側のオレンジ線は、運転席等でサブバッテリーチャージャーの
作動確認ができるようLEDランプ用の配線です。LEDランプを取り付けない場合は配線の必要はありません。
取り付ける場合、LEDランプのマイナス側にオレンジ配線を接続して下さい。
※LEDランプは附属されません。
⑥基本配線で長時間エンジンを使用しない場合はメインバッテリーのプラス端子を外しておくか、
サブバッテリーチャージャーの裏側、赤い線をイグニッションに接続する必要があります。
※注意!
バッテリーへの配線は、上記図(写真)アースやLED用オレンジ配線側のボルト(赤着色)に
メインバッテリーのプラス、反対側にサブバッテリーのプラスを接続して下さい。
エンジンを始動し、メインバッテリーが約90%の充電状態になるとDVSRの本体ランプが点灯します。
点灯中はサブバッテリーが充電されている状態にあります。
※注意!
エンジンをストップしてバッテリースイッチをOFFにしても、すぐにサブバッテリーチャージャーの
赤いランプが消えない場合があります。これはバッテリー電圧がすぐに落ちない為で
故障ではありません。ランプが消えるまではエンジンを再スタートさせないで下さい。
〖船の最も一般的な配線〗
①サブバッテリーチャージャーとバッテリースイッチのエンジン側の端子を8mm²電線で接続します。
②サブバッテリーチャージャーとサブバッテリーを8mm²電線で接続します。
③サブバッテリーチャージャーの黒線(アース)をメインバッテリーのマイナスへ1mm²以上の電線で接続します。
④メインバッテリーとサブバッテリーのマイナス同士を、メインバッテリーとエンジンを接続している
同等太さの電線で配線します。
⑤サブバッテリーチャージャー裏側のオレンジ線は、運転席等でサブバッテリーチャージャーの
作動確認ができるようLEDランプ用の配線です。LEDランプを取り付けない場合は配線の必要はありません。
取り付ける場合、LEDランプのマイナス側にオレンジ配線を接続して下さい。
※LEDランプは附属されません。
この配線で、メインバッテリーをエンジン始動用にし、サブバッテリーをアクセサリー専用にすれば
バッテリーの充電管理は完璧です!
〖応用配線〗
既に、1-2-BOTH-OFFのバッテリースイッチが付いていて、バッテリーも2個搭載されている船に
サブバッテリーチャージャーを配線する場合、下記の配線を参考にして下さい。
但し、この配線の場合、2個のバッテリーは自動的に充電されますが、出力をユーザーが選ぶ必要があります。
BOTHでは2個のバッテリーから同時に出力。
1では1のバッテリーから出力。
2では2のバッテリーから出力。
また、このシステムにした場合サブバッテリーチャージャー自体、常時微量の電気を消費します。
(車の時計と同等、0.01Amp/h)
長時間使用しない場合は、メインバッテリーのプラス端子を外すか、サブバッテリーチャージャーの
赤い線をイグニッションに接続する事で電気消費を防ぐ事ができます。
①サブバッテリーチャージャーとメインバッテリーを8mm²電線で配線します。
②サブバッテリーチャージャーとサブバッテリーを8mm²電線で配線します。
③サブバッテリーチャージャーの黒線(アース)をメインバッテリーのマイナスへ1mm²電線で配線します。
※サブバッテリーチャージャーにCRCなどのスプレーは絶対に使用しないで下さい。
※本機はメインバッテリーが13.7Vになるとメイン・サブの両方を充電します。
メインバッテリーが12.8Vまで下がるとメインバッテリーのみを充電します。
サブバッテリーを充電している時は本機LEDランプが点灯します。