HSブログ

LEWMAR Oceanセルフテーリングウインチ分解・メンテナンス

リールの分解・オーバーホール・チューンナップが大好物な小生。
同じギアでも、繊細なリールとウインチとでは違いますが、基本は同じ。
ウインチの整備をする時に、ついつい軽巻チューンしてしまいそうになりますが、
そこは我慢!
強度を前提に、軽さと滑らかさを追求します。

さて、少々古くなったウインチの分解メンテナンス。
いくつやったのか?数は覚えていません。
実は、思うところがございまして、敢えてブログにしませんでした。
しかし、LEWMARを扱う者として、ウインチ整備の内容は避けては通れない。
そう思ったのは今年のボートショーでした。

ご自分で、分解メンテナンスするオーナー様やクルーの方も多くいらっしゃいます。
従いまして、ご自分で整備する自信が無い方や、
機械いじりの不得意な方向けに書かせて頂きます。
具体的に参考になる物が無ければ、セルフメンテに一歩踏み出せないでしょう。
弊社は、ウインチのメンテナンスを仕事としてお受けしております。
お任せした方が安心・確実と思われるのであれば、是非ご依頼下さい。
ご自分でチャレンジされるのであれば応援したく思います。
そこで、少しでもお役に立てればと思い、写真と簡単な説明を加えて書いてみます。
是非、参考にして下さい。

では!
スタートします。
このウインチは、おおよそ10歳です。


トップキャップを反時計回りに回し外します。
新品の状態では手で回す事ができるのですが、10歳では硬くなっている事がほとんど。
工夫して取り外して下さい。


フィーダーアームを取外し



コレットと呼ばれる扇形のキーを外します。
このコレット、特にガッチリ取り付いている物ではありません。
海に落とす方が多いので、気を付けて下さい。




ドラムを抜いて下さい。



上から順に、ベアリング・スペーサー・ベアリング・ワッシャーと抜き取って下さい。


メインシャフトを抜いて下さい。


矢印のスピンドルを抜き


ギアを取外します。
ギアは2か所ありますので、同じように進めて下さい。



取り外したギアは上下2分割に別れます。
ラチェットギアとポウルギアのセットです。
小さい羽のようなものがポウル(矢印)と呼ばれる部品です。
このポウル、素材はSUS、ギアの素材は真鍮。
SUSと真鍮では、どうしてもSUSが強いので真鍮が削れてしまいます。
ハードに使えば削れも(矢印)多くなります。
分解した際は、この辺りもご確認下さい。


ここまで来ると、ステム(ベース)から各部品を全て取り外した状態になります。


取り外した、各部品を洗浄するのですが、洗浄方法は様々です。
灯油を使う方も居れば、パーツクリーナーを使う方も。
または、独自に良いと思う材料を使う方も。
弊社が使う洗剤は秘密です(笑)
企業秘密とさせて下さい。


軽く洗浄した状態から、更に綺麗にするのですが、この作業は写しません。
ごめんなさい。


洗浄が終わり、各部品を十分乾かしてからグリスを塗ります。
グリスアップした写真を載せようと思いましたが、今回は止めました。
使い方や船の癖?により、ウインチ毎でギアや各部分の劣化が違う為、
弊社では、ウインチの固体によって塗り方や塗る量を変えています。
ここで写真を載せ、グリスを塗る量や塗る箇所を参考にされない方が良いと判断しました。
余談ですが、ネット上には、刷毛でグリスを塗る方が良い?と出ているようですが、
刷毛塗りが100点ではありません。
また、あまり難しく言うつもりはありませんが、
ギアにはバックラッシュ(Backlash, バックラッシとも呼ぶ)と言う特性があります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※wikiから引用
バックラッシュ(Backlash, バックラッシとも呼ぶ)とは、
機械に用いられる送りねじ、歯車などの互いにはまりあって運動する機械要素において、
運動方向に意図して設けられた隙間のこと。
この隙間によってねじや歯車は自由に動くことができる。
しかし、ある方向に回転していたものを逆の方向に回転させたとき、
寸法のずれや衝撃が生じることがある。
フライス盤などの工作機械を使用した加工の際は、
工作機械が持つバックラッシュを考慮して寸法の調整をしなければならない。
また、バックラッシュは磨耗により増大するため、
振動や騒音の発生及び機械の寿命を低下させる原因となる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんな部分も頭に入れながら作業しなければならないと思っておりますが、
この辺りはマニア的感覚なので、こんな事もある位の認識で結構です。

ご自分で作業される場合、分解・組み上げ・使用を繰り返して頂き、
愛艇ウインチの癖を掴んで頂く事をおススメ致します。
※分解した時に、グリスの残っている箇所を写真などに納めておくと良いかと思います。

各部、グリスアップが終わりましたら、分解した順序を戻りながら組み上げて下さい。

組み上げ完了しましたら、巻心地とリフレッシュした音を楽しんで下さい。
リフレッシュした音を聞きながら、お酒が飲めると思います(笑)

今回、分解した固体は、ステムが少々削れていました。(矢印)
本来、このベース部分は綺麗な円なのですが、写真の通り少々歪んでおります。
しかし、このレベルであれば現役続行可能です。


次に、10歳前後のOceanウインチ、使い方にもよりますが、
ストリッパーリング(矢印)が破損する場面を見かけます。
この部分、破損した場合は交換しなければなりませんので、分解の際はご確認下さい。


さて、如何でしたでしょうか?
少しは参考になりましたでしょうか?
今回の固体は、まだまだ状態も良く、綺麗な部類でしたが、
同じ10歳物でも、緑青が酷く、ギアも削れ、シャフトが歪むなど様々な症状がある固体も
少なくありません。
特にギアの削れや損傷は交換が必要になりますし、シャフトが歪む・曲がるとなれば
こちらも交換が必要になります。
もっとも、ギアやシャフトがよろしく無い場合、ウインチその物の交換をおススメします。
また、所々プラスチック製の部品もあります。
プラスチックの劣化は避けられません。
快適に、軽快にウインチを使って頂くには、年に2回程メンテナンスが必要だと思います。
メンテナンス毎、各部品を確認頂く事で、ウインチと長く付き合えるのです。

繰り返しになりますが、ご自分でメンテナンスする自信が無ければご依頼下さい。
ご自分でチャレンジされるのであれば、是非チャレンジして下さい。
部品が必要でしたら声を掛けて下さい。

以上、参考になれば幸いです。


※注意
写真のウインチ。
若くて25歳、古ければ30歳以上です。
このウインチの部品は手に入りません。
機能しなくなった場合、新品に交換下さいますようお願い申し上げます。

※順次、パーツをサイトにUPしますので、少々お待ち下さい。
グリス、ポールスプリングキット、グレイジョウキットなどはコチラからどうぞ。




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