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スターンスラスター トンネル用カウルの応用?
スターンスラスターを艤装する際、取付場所に悩む事が多くあります。
理由は喫水ラインの関係です。
本体(モター)を取付られる場所を船外側から見ると喫水ラインより上・・・
この場合は、取付を諦める他ありません。
喫水ラインのギリギリ下に取付られるが、付けても必ずキャビってしまう・・・
この場合、苦肉の策とまでは言いませんが、カウルというオプションがあり、
カウルを付けるケースもあります。
さて、今回はこのカウルを使った応用と言いますか、アイデアと言いますか。
写真をご覧下さい。
トンネルに付く羽のような物がカウルです。
本来の使用目的は上記に書いた通りですが、某ビルダーは上手く応用しています。
正直に申しまして、この方法が吉なのかあまり意味が無いのかはわかりません。
プロペラにスラスターの水流を当てたくないのでしょう。
しかし、この写真の船は大丈夫だと思われますが、本来カウルはトンネル上部に取付、
キャビテーションを防ぐ目的の物。
写真のようなカウルの取付だと、吸い込み側の水流は海面方向からになりますので、
船が揺れている場面ではキャビってしまう可能性があります。
とは言え、カウルを使い、水流を作ると言う意味でのアイデアは勉強になりました。
今後、同じような艤装工事が必要になった場合、弊社ではこのアイデアを拝借し、
既存カウルを使わず、FRPで船に合わせて作成し、取付しようと考えます。
今まで気づかなかったような事を発見するのは大変楽しい瞬間です。
日々勉強ですね。
- 2020.11.25
- 10:04
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